[日本語 (Japanese)]

[ブログ投稿パッケージ] 老來難老堂(ろうらいなんろうどう)の思索

砅涓 2026. 5. 19. 04:27
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1. メタデータ&要約(概要・タグ)
  • 概要 (Summary):
    72歳を迎えた生産・物流管理のベテラン技術者が、東洋哲学と機械工学の視点からAI時代の到来を紐解く。AIはデータを通じたディープラーニングを得意とするが、真の英知は身体で体得する「時習(身体的実践)」と、人間による倫理的統制から生まれる。未来の技術を導く究極の羅針盤は、膨大なデータではなく、人間の成熟した直感と生涯学習である理由を説く。
2. Main Article(日本語本文)

 

【老來難老堂の思索】 学びとは「学習」ではなく「習得(時習)」である:時間の関数 f(t)を生きる法
人類の偉大な聖人たちは、学びが頭の中の知識ではなく、身体の実践によって証明されるものであることを示しました。孔子は「学びて時に之を習ふ、亦た説ばしからずや(學而時習之)」と述べ、反復的な実践の中で内面化される学びを強調しました。またブッダは「我が如く聞き(如是我聞)、信受して奉行す(信受奉行)」と唱え、真理を身体で体得する修行を説きました。聖書のヤコブの手紙でもまた、「御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者となってはなりません(ヤコブ 1:22)」と、信仰が人生の実践によって証明されるべきであることを警告しています。

 

1955年の乙未(きのとひつじ)の年に生まれ、生涯、機械の図面と振替帳簿を突き合わせながら生きてきて、いつの間にか七十二歳。私もまた聖人たちの教えに従い、孔子の言う「従心(従心:心の欲する所に従えども、矩を踰えず。心のままに行動しても、自然の法則や人生の法度からいささかも外れない境地)」の峠を越えようとしています。これは頭で覚えた知識ではなく、歳月の試練を身体に刻み込んできた「習得(時習)のアルゴリズム」が完成したからこそ可能となった、反射神経の道学(どうがく)なのです。

 

 

機械工学、そして私たちの実存の世界において、すべての事象は冷酷な時間の関数 \(f(t)\) として動いています。時間は流れ、危機は容赦なく押し寄せる中、「その時になってから考えよう」という心の余裕はありません。今日の世界は、人工知能(AI)という巨大な歯車が、ユーラシアの草原を駆ける風のように、またたく間に文明を飲み込んでいく時代に突入しました。AIが数億件の帳簿を一瞬にしてディープラーニングする姿を見て、人間の学びは終焉を迎えたと言う人々もいますが、一人の高齢者であり信仰者として見るAIの学習は、張り子の虎(皮皮)に過ぎません。
 
私は40年以上にわたり、生産・資材・品質・物流管理の分野を広く深く経験し、現場を守り続けてきました。物流の流れは、生命を維持する血流と同じです。わずか1秒のボトルネックも許されない冷酷な関数 \(f(t)\) の中で、危機が迫ったとき、頭で計算している時間はありません。現場で汗を流しながら身体に染み込ませた人間の反射神経と、熟練した感覚だけが、血流の滞りを突き破り、問題を解決するのです。AIはデジタルの「重み付け(Gradients)」を模倣することはできても、人生の重みを背負ってきた指先の感覚までを真似ることは決してできません。
したがって、AI時代の真の危機は、技術の欠乏ではなく、倫理の欠如です。価値観の軸を持たずに暴走するAIの歯の先端(歯尖)は、人類の根幹を侵食しかねません。この轟音を立てる機械装置に完璧な噛み合わせをもたらすことができるのは、唯一、人間の成熟した倫理的統制だけです。
 
何が名分であり、何が実利であるかを見極め、元朝(モンゴル帝国)の刃を一本の筆で食い止めた我が先祖、雪齋(せっさい)鄭可臣(チョン・ガシン)おじい様の外交文書のように、「心のままに行動しても法度を越えない」人間の従心だけが、AIという巨大な動力に正しい方向を示すことができるのです。
七十二歳という年齢でAIと向き合い、訓民正音(ハングル)の根源を論じ、家門の歴史をアーカイブする、この「時習(じしゅう)」の喜び。機械と人間、古典と最先端、そして信仰の実践が、私の部屋「老來難老堂」でいささかの澱みもなく噛み合って回り続けているからこそ、流れる時間の関数 \(f(t)\) の中でも、私の魂は依然として老いることを拒むのです。
私のブログの名の通り、誠に「老来難老(ろうらいなんろう:歳を重ねても、心は老い難い)」であります。


〈 羅州鄭氏 第二十八代末裔 記す 〉

 

3. Historical Spotlight(歴史クローズアップ)

📌 【歴史クローズアップ】 雪齋(せっさい) 鄭可臣(チョン・ガシン)とは?

本文に登場する雪齋 鄭可臣先生は、高麗後期の高名な文筆家であり、羅州鄭氏(ナジュ・ジョンシ)家門を輝かせた偉大な中始祖(中興の祖)であられます。
今から700年前、世界を征服した元朝のクビライ・カーンの師であり、外交パートナーとして深い寵愛を受けました。高麗を直轄領として編入しようとする元朝の野望を、武力ではなく「緻密な論理に基づいた外交文書(上院枢密院書)」によって退け、国を救った救国の英雄です。後世の朝鮮王朝における名宰相、申叔舟(シン・スクチュ)先生の母方のルーツでもあります。
 

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